Atelier Cocoro — Founder's Story

名入れワインに20年かけた理由
代表・畠山の創業物語

2006年 大阪・鶴見区 創業 / 2026年 創業20周年

2026年、アトリエ ココロは創業20年を迎えます。

20年前、アルバイトをしながら夜中に自転車でチラシを配っていた私が、 今スタッフ12名と一緒にこの仕事を続けられているのは、 ひとえに大切なお客様との出会いがあったからです。

これは、その20年の物語です。

この創業物語は、2009年に書いた当時のまま残しています。 今読み返すと、未熟で、勢いだけで走っていた自分がいて、少し恥ずかしくもあります。

でも、この文章の中に、アトリエ ココロの原点がすべてあります。 迷いながらも、必死に、手探りで進んでいた頃の"温度"は、今の私にはもう書けません。

だからこそ、あえて大きな手を加えず、そのまま残すことにしました。 20年経った今も、ここに書かれている想いは変わっていません。

ATELIER COCORO — STORY IN MANGA

アトリエ ココロ物語 漫画1ページ目 ─ 会社員を辞め名入れギフトの世界へ。創業のきっかけ アトリエ ココロ物語 漫画2ページ目 ─ 起業後の苦労と試行錯誤、法人化、スタッフと共に歩む今

── 2009年、創業3年目に書きました。

Chapter 01

泥臭い創業期 ── 「継続する覚悟」だけを頼りに

アトリエ ココロを立ち上げて3年。3年前に思い描いていた3年後を、今まさに手にしていた。 たくさんのお客様に囲まれ、毎日が宝物のような日々。

でもその3年間を一言でいえば、「泥臭い!頭に汗!体にも汗!!」の繰り返しだった。 雑誌に出てくる女性起業家とは程遠い、リアルな日々。 収入にならないのでアルバイトをしながらショップを育て、 つたないスキルで作った手作りのチラシを夜中に何百枚も自転車で配り続けた。 「きっと大きくなる!」と自分で自分を励ましながら。

実は、起業したことを周りにも言えなかった。 収入がなかったこと、酒屋でアルバイトをしていたこと、ビールを運んでレジを打っていたこと。 がむしゃらな姿は美しくない、絶対に見せたくないとどこかで思っていたから。

でも今ならわかる。泥臭い自分だったから、今がある。 下りのエスカレーターをずっと上り続けるような3年間。だからこそ語れるものがある。

「楽な日々は過ぎ去る。充実した日々は積み重なる。」
── 私が尊敬する方の言葉。今でも一番好きな言葉です。

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Chapter 02

気づき ── 私が本当に好きだったこと

「好きなことで起業する、だから成功する」という言葉がある。 でもこれは、捉え方によってはとても怖い言葉だと思う。

私は名入れ彫刻の仕事が好きだった。 でも、本当にこれだけで生活ができるようになったのは、 「好き」の中身をもっと深く問い直した時からだった。

私が本当に好きだったのは、芸術作品を創ることでも、趣味を仕事にすることでもなかった。

「自分が作ったものを、たくさんの人に喜んでもらえること。感動してもらえること。
その結果、感謝してもらえて、自分もハッピーになること。」

これがすべての原点だった。 シンプルだけど、これを徹底的に追求することと、今していることを重ね合わせるために 全力で切磋琢磨した時から、流れが大きく変わった。

「見ればわかってもらえる」という傲慢さに気付いたのもこの時期だった。 自分の枠を一度は壊すこと、小さな変化をキャッチできるかどうか—— それが次のステージに進めるかどうかの分かれ目だと、この3年で学んだ。

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Chapter 03

お客様と一緒に育ったショップ

起業してしばらくは、孤独で反応がないショップだった。 新しいデザインを生み出しても反応がない。 「斬新だ!」と鼻息荒く仕入れた大量のガラスカップが、 品質がめちゃくちゃで返品不可、なんてこともあった。

それでも、星の数ほどあるネットショップの中から見つけてくれたお客様に、 ひたすら全力投球した。 メールの問い合わせ一つが、宝物のように大切なものに思えた。 徹底的に耳を傾けることに集中した。

お客様からのリクエストが、私のショップをどんどん育ててくれた。

「還暦なので赤いラッピング用紙にして欲しい」
「居酒屋なので暖簾のイラストにお店の名前を」
「お父さんが鉄道会社に勤めているので電車のイラストを入れて」

時間がかかっても、やりたかった。だから喜んでさせてもらった。 了解をもらったものはショップに反映した。 もっと一人でも多くの人に喜んでもらいたかった。 その方法を考え、声を聞き、やり続けた。 気がつけば、ショップが加速度的に大きくなっていた。

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Chapter 04

お客様はデータではない

「彼女に誕生日にあげたいんですけどどんなのがいいっすかね?(照)」
「バレンタインデーにサプライズであげたいんです!」
「社長の誕生日にみんなであげたいんですけど、写真彫刻ボトルどんなデザインありますか?」

日々のやりとりの中に、名前・メッセージを入れた世界に一つを贈りたいという愛情がある。 形がある。熱い想いを形にすることの大切さを、お客様から教えてもらった。

ショップの効率も、仕組みも、戦略も必要。 大きくなろうとすればするほど必要。 でも、一番大切な原点を忘れてはいけない。

「お客をデータとして扱うと、あなたの会社もデータとして扱われる。」
── 神田昌典

お客様はデータではない。データだと思ったことはただの一度もない。 でも、大きくなればなるほど、心に刻み続けなければならない言葉だと思っている。

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Chapter 05

忘れられない、あのメール

今のアトリエ ココロの信念を揺るぎないものにしてくれた、 あるお客様からいただいたメールをご紹介します。

お客様からのメッセージ

この度は、突然、急なご依頼にも関わらず快くオーダーをお受け頂き、本当にありがとうございました。

先日、誕生日を迎えた仲間のパーティーが今晩執り行われ、アトリエ ココロ様のお陰で、 本人&仲間一同、ホントにッ最高~な夜を過ごすことが出来ました。 本人は、ステキなボトルに自分の名前が彫られてあり、 《世界一旨いシャンパンぢゃ!》と、とっても驚き喜んでおりましたo(^^o)(o^^)o

また、商品受け取りについても、指定日指定時間到着はもちろんバッチシ!! アトリエ ココロ様なら今後もお任せ出来る!と安心したのもつかのま、 箱を開けると、アトリエ ココロ オーナー畠山様からの温かみ溢れるメッセージが!!

この贈り物シーズンで忙しい時期にもかかわらず、急なご依頼を快くお受け頂いた上、 このようなハートフルなおもてなしには感激致しました。

私がオーナー畠山様とお話をしたのはお電話にてたった数分。 にも関わらず、クライアント1人1人に精神誠意のおもてなしを振るう、オーナー様の心意気に触れ、 日頃ホテルでコンシェルジュを勤める私は感銘を覚えた、 と言っても決して大袈裟ではありません。

実は今まで、レリーフなど他社を得意にしておりましたが、 今後一切のご依頼はアトリエ ココロ様にお願いして参りたいと思います。 これからが贈呈品シーズン本番、急な冷え込みの折り、お風邪など召されませぬようご自愛のほどお祈り申し上げます。

埼玉県熊谷市 Y・K様より

畠山より

こちらこそ、本当にありがとうございました。 お電話でパーティーでボトルをプレゼントされることをお聞きしていたので、 この時期にシャンパンについていた専用クラッカーを酒店でもらって、 彫刻ボトルと一緒にお箱に入れさせてもらいました。

世界で一つの名前入りギフトを大切な方にプレゼントしたいというお客様の特別な想い、形、愛情—— そしてその世界で一つの愛のドラマに毎日触れさせてもらっている。 決して当たり前ではない日常がそこにある。

お客様と一緒に歩んできたアトリエ ココロ。それを決して忘れず、これからも歩み続けます。

2015 ── 創業10年の節目に畠山より加筆

「2009年の頃の自分を愛おしく感じます(笑)。原点は変わっていないけれど、自分自身も大きく変化し、 今の自分にはなかなかこういう文章は書けないなと感じています。 アトリエ ココロを始めた原点、目の前のことにまっすぐ向き合い続けてきたことは今も同じです。」

── 2026年、創業20年を迎えた今、改めて書き加えました。

20th Anniversary — 2026

創業20年の今、あの頃の自分へ

今のアトリエ ココロは、スタッフ12名でやっています。 今はお客様対応や現場の作業はスタッフたちに任せています。

そのスタッフたちが、当時の私に負けないほど、 お客様のことを思い、いい仕事をしてくれています。 それが、今の私の誇りです。

あの頃の私へ。
これからもっともっとたくさんのお客様に出会い、たくさんの感動を届けることができるよ。 素晴らしいスタッフたちとの出会いもたくさんあるよ。楽しみにしていてね。

これからも、変わらず大切にし続けたいことがあります。

オーダーしてくださったお客様お一人おひとりにとって、 特別大切な方へ、特別大切な場面で、うちを選んでくれた。 そのことを忘れずに、しっかり応えること。

20年前からずっと、それだけを考えてきました。これからも、ずっと。

世界でひとつの、あなただけのギフトを。

名入れ・メッセージ彫刻ワイン専門店 アトリエ ココロ

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